2009年08月25日
ククバデンジャン
今年のラマダンは去年よりも静か、、。
予約も少なく1日目はVが調理することなく終わりました。
その日は新しいシェフが「ククバデンジャン」を作りました。
それは従業員もお客さんも食べなかったそうです。
レストランの社長さんは「明日からVが作って」
次の日に従業員がVの作った「ククバデンジャン」を食べて
新しいシェフは
「えっ、あなたたち食べるの?」
とびっくりしたそうです。
ビュッフェもわずか20分でなくなってしまったそうです。
「ククバデンジャン」はお茄子と卵の料理で
普段レストランではでないような
「家庭のママの料理」だそうです。
だからシェフが作るような料理ではないそうです。
Vはお母さんの作るようなお料理を
とてもおいしく作ります。
2009年08月24日
チャンスをつかめないV
仕事から帰り着替えをしながらポケットから
紙を出し広げました。
今日の「ロト」の発表です。
紙を見ながら「!!」
お財布から紙きれを出しました。
「あれ?これと同じ。」
一番上の数字と紙に書いている数字が同じです。
「わたしは、、本当にチャンスがない、、。」
すっかり肩が落ちてます。
「きょうはね、、朝から何かかんじたんだ。
この数字はおととい紙に書いていたんだ。
今日朝、あの数字を買ったほうがいいって耳元で言ったんだ。
ゆうがたあなたに電話してから休憩だから
ほかのお店を見ながら歩いて行ったら
自分でも知らないうちにロトの目の前に立ってた。
いままで一度も自分で買ったことがないのに
いつも誰かが買う時に一緒に買ってもらってたから
書いた紙とお金を出そうと思って出したんだけど
ふと思って考えたんだ。
もう、、10分も。
それから、、結局それは買わなくて
いつも買っている数字を買ったんだ。
自分でもなぜそうしたかわからない、、。
この数字を書いたのに、、。」
書いた紙を素直に買えば2500倍のお金が入ったんです。
だけど買わずにチャンスをのがしたと落ち込んでます。
「え???!!何で買わなかったの?」
「じぶんでもわからない、ちゃんと紙とお金を握ってたのに。」
「チャンスがないんじゃなくてもうすぐチャンスが来るんだよ。
今近くにあるんだよチャンスが。」
もう慰めてもだめです。
「わたしはね、外れたのがショックじゃないんだよ。
2500なんて大したことじゃないし
そういうお金は身につかない。
なんで自分が買わなかったのかがわからない。」
もう、、このさいだから何でも言っちゃいました。
「あのね、、Vはいつもそう、
くじじゃなくて人生でもそう。
しっかりした意見を持って
正しいと思うのに決めるときには必ず迷うか
あきらめちゃう、、。
手を伸ばせば届くのにその手をしまっちゃうんだ。」
「じぶんでも一番よくわかる。」
あれれ、、きょうはやけに素直です。
夜眠るときにも
「あ??。」
ため息ついています。
「あのね、、
あげまん、さげまんって知ってる?
結婚して旦那さんがラッキーだとあげまん。
旦那さんがアンラッキーだと、さげまん、
なんかVにとって悪い奥さんみたいだよ、、。」
「あなたは全然関係ないこと。
昔から運がないんだ。
友達の電話も、、。
いつもは1カ月に1回電話するのに
その時に限って2か月電話しなかった。
2ヶ月後に電話したら景気が悪くて店を売ったって
私が買うって言ったら
1時間前に売ってしまったって。
今すぐ断ってて言っても遅かった。
そこはテヘランでいまではいちおく、、になってる。
妹の時もそう。
妹が隣の土地が売りに出されたから買ったほうがいいよって
そう言った3日前に使う予定がないからイランの銀行に預金
して5年間出せなくなってたんだ
その土地は五〇〇〇倍になっているんだ。
それにそのおかねは死んだお父さんに取られて今は
再婚したあの人のものになってる。
私は何もなくなった。
いちばんはね、、。」
「??」
「戦争があって、5000人戦争に行った。
そして特攻隊に120人選ぶ。
5000人に中の120人だよ。
、、、、
3番目に私の名前、、。」
「いつも悪いことにチャンスだ、、。」
「、、、お母さん心配したでしょう、、。」
「もちろん、、それから、、病気になった。」
「じゃぁ、、今まで良かったこと思い出して。
いいことはなかった?」
「ない。」
「え、、、あるでしょ?」
「病気をしないことかな。」
「それは一番いいことじゃん。
一番幸せなことだよ。」
「これだけは、、神様に感謝してます。」
2009年08月22日
今日からラマダン
今日からラマダンです。
レストランは夜の7時30分からビュッフェスタイルです。
でもイスラム以外のお客さんも来るので
いつもどおりの開店です。
去年はシェフはお友達の一人だけ
だからVは一緒にキッチンで料理しました。
シェフはラマダン中ということで2時から4時まで昼寝します。
その間Vが全部の料理を作ります。
午前中はいつものテーブルやレストラン内の掃除から
全部一人でやってから1時にほかの人たちが出勤してから
キッチンで仕事します。
毎日、、毎日、、1か月。
そして昼寝しているシェフはお給料5000リンギ(15万円)
Vはいつもの1400リンギ(4万2千円)です。
今年も料理を頼まれたそうです。
「え??、なんで?今年は新しいシェフもいるし
Vはシェフの仕事してもお給料はいつもと同じだよ。
私だったら頭にくるよ、、。ん、もうっ、、。」
「しょうがないよ、、。
それに、私たちずっとここじゃないでしょ。
ふたりの目的は日本でくらすこと。
ここが最終目的地じゃないんだ。」
だけど、、だけど、、
心の小さい私は、、、あまりにVがかわいそすぎます、、。
そしていつも言うVの
「かみさま、、ひどいね、、いじわるね。」
の言葉、ついつい、私が言ってしまいます。
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でも、うれしくなっちゃうこともあるんです。
一緒に働いているミャンマー、バングラディシュ、、
インドネシアの人たちがVの作った料理、
「ククバデンッジャン」は今まで作った人がいなくて
初めて食べて
「イランにはこんなおいしいものがあるんだ」と
びっくりしたって
「アーシュ」も今までまずくていつも残って捨てていたそうで
みんな食べなかったそうです
Vが作ってもはじめは嫌いだからいらないって、
でも一口食べて
「これがアーシュ?」と
ぜんぜん違う味で驚いたって、
Vの作るお料理をおいしく食べてくれる話を聞くと
それだけでうれしくなっちゃいます。
そしてイランのレストランだからVのお給料はもっと多いと
思っていたらしく自分たちより安いお給料のVは
ますますみんなと仲良しになっています。
娘からメールが来ました。
娘からメールが来ました。
5月に来て以来初めての便りです。
「お母さん、誕生日おめでとう」
ああいう別れ方で毎日娘のことばかり考えていました。
でも娘は今でもメールで
「せっかく時間とお金をかけて会いに来て
Vのあの態度でめちゃくちゃだ」
と自分のしたことも反省せず
今でも気持は変わらないままでした。
Vと娘の関係、、。
自分の誕生日に、、
心はますます重いままです。
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2009年08月20日
男女問題は世界共通
二人でレストランに入り食事をしている途中に
「あなたのうしろのひと、、
いまおくさんとけんかしている、、。」
「!!」
「どうやら、奥さんの携帯に男の人のしゃしんが写ってるの
みたらしく、それでいいあってるよ。」
何げなく後ろを見れば
背の高い男の人が立って座っている女に人と話してます。
女の人は後姿で見えません。
男の人は中国系で、若くてめちゃめちゃかっこいいです。
それでも二人とも静かに話しているようで
私から見れば喧嘩している風には見えません。
そのうちに
「かっしゃ??ん!!」
と音がしました。
どうやら携帯を投げつけたようです。
男の人はそのまま出て行ってしまいました。
追いかける女の人を見たら
お腹が大きく妊娠中。
家族連れで幸せな家庭が多いなぁ、、
そう思っていたマレーシア。
やはり男女問題は世界共通のようでした。